水道の元栓・止水栓はどこ?戸建て・マンション別の場所と正しい閉め方

洗面台の下から水が噴き出した、トイレの給水が止まらない、蛇口を交換したい、地震のあとで水まわりが心配、真冬の朝に水道管が凍った——どんな場面でも、水のトラブルで最初にやることはただ一つ、水を止めることです。ところが、いざその時になると「元栓ってどこ?」「どっちに回せば閉まる?」で手が止まり、その数十秒のあいだに床が水浸しになります。水は止め方さえ知っていれば怖くありません。この記事では、家全体を止める元栓と、トイレ・洗面・キッチンなど各設備ごとの止水栓について、戸建て・マンション別に場所と正しい閉め方を、現場でお客様に説明しているのと同じ順番で総まとめします。いざという時に開けるよう、ブックマークしておいてください。
・水を止める順番は「まず元栓(家全体)→次に該当設備の止水栓」
・元栓=屋外の水道メーターボックスの中。マンションは玄関脇のパイプスペース
・止水栓=トイレ・洗面・キッチン・洗濯・給湯器の足元に必ずある
・閉めるのは基本「時計回り」。固いときは無理に回さない
まず結論——水を止める順番は「元栓→止水栓」
細かい説明の前に、いちばん大事な結論を先に置きます。水のトラブルで水を止めるときは、次の順番で動いてください。
- 被害が大きい・噴き出している・どこから漏れているか分からない——ときは、迷わず家全体の元栓を閉めます。これで家じゅうの蛇口・トイレ・給湯器すべてに水が行かなくなり、まず被害が止まります。
- 漏れている場所がはっきりしている(このトイレ、この洗面台、と分かっている)ときは、その設備の足元にある止水栓だけを閉めれば、ほかの水は使ったまま止められます。
つまり、元栓は「家全体を止める大元」、止水栓は「設備ごとに止める枝」です。緊急でパニックになりそうなときほど、まず元栓を閉めて全体を止めてしまうのが安全です。落ち着いてから、原因の設備の止水栓を閉め直し、元栓を開け直せば、ほかの場所は普通に水が使えます。
この記事は、その「元栓」と「止水栓」がどこにあって、どう回せば閉まるのかを、戸建て・マンション、そしてトイレ・洗面・キッチン・洗濯機・給湯器という設備ごとに、一つずつ場所を教える保存版です。今まさに水が出ているなら、まず次章の元栓の場所へ進んでください。落ち着いて読める状況なら、上から順に自分の家の水の止め方を把握しておくと、いざという時に手が止まりません。すぐ止めたい応急の全体像は水の止め方ガイドにも一枚でまとめています。
元栓と止水栓は何が違うのか
まず言葉を整理します。ここが分かると、この先の場所探しが一気に楽になります。
元栓(もとせん)は、その家に引き込まれている水道の大元を一括で止める栓です。多くは屋外の水道メーター(量水器)のすぐ横にあり、これを閉めると家じゅうすべての水が止まります。水道を新しく開栓したり止めたりするときに水道局が操作するのも、この元栓です。「家全体を止めたい」「どこから漏れているか分からない」ときに使うのが元栓です。
一方の止水栓(しすいせん)は、設備ごと・蛇口ごとに水を止める栓です。トイレなら便器やタンクの脇、洗面台やキッチンならシンク下の収納の中、洗濯機なら洗濯機用の蛇口、というように、それぞれの水を使う場所のすぐ手前に付いています。混合水栓(お湯と水が一本で出る蛇口)では、お湯側と水側で止水栓が2つあるのが普通です。「このトイレだけ」「この洗面だけ」を、ほかの水を使いながらピンポイントで止められるのが止水栓です。
使い分けはシンプルです。原因の場所が分かっているなら止水栓、分からない・全体を止めたいなら元栓。修理や蛇口交換の作業では、その設備の止水栓を閉めれば足りることがほとんどですが、止水栓が固くて回らない・見当たらないときは、元栓で家全体を止めてしまえば確実です。次章から、まずは家全体を止める元栓の場所を、戸建てとマンションに分けて見ていきます。
【戸建て】元栓(水道メーター)の場所と開け閉め
戸建て住宅の元栓は、屋外の地面にある水道メーターボックス(量水器の蓋)の中にあります。まずこの箱を見つけるのが第一歩です。
探す場所:玄関前や玄関脇、駐車場の地面、家の外周(建物と敷地境界のあいだ)、道路との境目あたりを見てください。地面に「量水器」「水道メーター」と書かれた四角い金属やプラスチックの蓋がはまっています。青や黒、灰色が多く、大きさは30〜40センチほど。集合住宅でない一戸建てなら、たいていこのいずれかにあります。積雪地や寒冷地では、凍結を防ぐために玄関内の床下や、屋内のメーターボックスに納まっていることもあります。
蓋を開ける:蓋には手をかけるくぼみや小さな取っ手があります。上に持ち上げるか、手前に引くと開きます。中には水道メーター(数字が並んだ計器)と、その脇にハンドルまたはレバー状の元栓(バルブ)が見えます。土や落ち葉で埋もれていることもあるので、普段から一度、位置と形を確認しておくと安心です。
閉め方・開け方:ハンドル式なら時計回り(右)にいっぱいまで回すと閉まり、反時計回り(左)に回すと開きます。レバー式(一本のハンドル)なら、レバーが配管と直角(横向き)になるように倒すと閉まり、配管と平行(縦向き)で開いています。閉めたあと、家の中の蛇口を開けて水が出なくなっていれば、しっかり止まっています。開け直すときは、逆の操作でゆっくり戻してください。急に全開にすると配管に急な圧がかかるので、少しずつ開けるのが安全です。元栓のまわりから水がにじんでいる場合はメーターまわりの水漏れも疑われます。詳しくは水道メーターまわりからの水漏れを参照してください。
【マンション・アパート】元栓の場所(パイプスペース・MB)
マンションやアパートでは、水道メーターと元栓が玄関ドアの脇にあるパイプスペース(PS)——扉付きの小さな配管スペース——の中に納まっているのが一般的です。戸建てのように屋外の地面を探しても見つかりません。
探す場所:玄関を出てすぐ横、または玄関ドアと同じ面の壁に、金属やプラスチックの扉(点検口)があります。「PS」「MB(メーターボックス)」と書かれていることもあります。ここを開けると、電気やガスのメーターと並んで水道メーターと、その手前にあるハンドル状の元栓(バルブ)が見えます。扉が施錠されている物件では、鍵の場所を管理会社に確認してください。
閉め方:戸建てと同じく、ハンドルを時計回り(右)にいっぱいまで回すと閉まります。レバー式なら配管と直角に倒せば閉まります。ここを閉めれば、あなたの部屋だけの水がすべて止まります(同じ建物のほかの部屋には影響しません)。
注意点:マンションでは、部屋の中の水漏れが階下のお部屋に及ぶのがいちばん怖いところです。噴き出すような漏れなら、原因を探すより先に、まずこのパイプスペースの元栓を閉めて全体を止めてください。そのうえで、管理会社・管理組合へ連絡します。共用部分の配管(縦管など)が原因のケースもあり、その場合は個人で判断せず管理側に任せるのが正解です。上下階がからむ漏水対応の順番はマンションの水漏れ対応にまとめています。賃貸なら、費用負担の考え方は賃貸の水漏れは誰が払うもあわせて確認してください。
トイレの止水栓の場所と閉め方
ここからは設備ごとの止水栓です。まずトイレ。トイレの止水栓は、便器やタンクの下、壁または床から給水管が出ている根元に付いています。
探す場所:多くは、タンクの左下あたりで、壁から出た給水管とタンクをつなぐ途中にマイナスの溝が切られた小さなネジ(ハンドル)があります。これがトイレの止水栓です。タンクレストイレや温水洗浄便座付きでは、便器の脇や背面の低い位置に付いていることもあります。分岐金具でウォシュレットへ水を送っている場合、その分岐部分にも止水栓が付いていることがあります。
閉め方:溝にマイナスドライバーを当て、時計回り(右)にいっぱいまで回すと閉まります。ハンドル式なら手で時計回りに回します。閉めたら、トイレのレバーを引いてタンクの水を流してみてください。タンクに水が補給されてこなければ、しっかり止まっています。
使う場面:便器とタンクのつなぎ目からの漏れ、タンク内の水が止まらない、ウォシュレットからの水漏れ、便器のガタつきを直したい——こうしたときは、家全体を止めなくても、このトイレの止水栓だけ閉めれば作業できます。トイレの水が止まらないときの原因の切り分けはトイレの水が止まらない、タンクや便器まわりの漏れはトイレの水漏れで扱っています。止水栓の位置を今のうちに一度確認し、マイナスドライバーをトイレの近くに置いておくと、いざという時に慌てません。
洗面台の止水栓の場所と閉め方
洗面台の止水栓は、洗面ボウルの下の収納(洗面台キャビネット)を開けた中にあります。扉を開けて、給水管をたどってください。
探す場所:収納の奥、床または壁から立ち上がった給水管の途中に、ハンドルまたはマイナス溝の付いた止水栓が付いています。混合水栓(お湯と水が出る洗面)では、お湯側(左)と水側(右)で2つあるのが普通です。左右どちらか一方だけ閉めると、そちら側だけ止まります。両方閉めれば洗面の水はすべて止まります。
閉め方:ハンドル式は手で、マイナス溝式はドライバーで、時計回り(右)に回すと閉まります。混合水栓の水漏れを直すときは、念のためお湯側・水側の両方を閉めてから作業してください。閉めたあと、洗面の蛇口を開けて水が出なければ止まっています。
使う場面:洗面の蛇口の根元からのにじみ、シャワーホースからの漏れ、洗面台下(排水や給水のつなぎ目)からの漏れなど。収納の底が濡れている、収納の中がカビ臭い、というのは水漏れのサインです。まず止水栓を閉めて、原因のつなぎ目を探してください。蛇口の根元からの漏れは蛇口の根元からの水漏れ、洗面下のつなぎ目全般は洗面台の水漏れにまとめています。止水栓が固くて回らないときは、次章と止水栓・蛇口が固くて回らないを参照してください。
キッチン・シンク下の止水栓の場所と閉め方
キッチンの止水栓も、洗面台と同じくシンク下の収納を開けた中にあります。ただしキッチンは、食洗機や浄水器への分岐が加わることが多く、栓の数が増えがちです。
探す場所:シンク下の収納を開けると、蛇口から下りてきた給水・給湯のホースが見え、その根元にお湯側・水側の止水栓(アングル止水栓)が2つ付いています。食洗機や浄水器を後付けしている場合は、そこへ水を送る分岐水栓にも止水栓が付いていることがあります。マイナス溝のネジ型が多く、ハンドル型のこともあります。
閉め方:時計回り(右)にいっぱいまで回すと閉まります。混合水栓や引き出し式シャワー水栓の漏れを直すときは、お湯側・水側の両方を閉めてください。食洗機・浄水器の分岐からの漏れなら、その分岐の止水栓を閉めれば、キッチンの通常の蛇口は使ったまま止められます。
使う場面:蛇口本体の根元やレバー下からのにじみ、給水・給湯ホースのつなぎ目からの漏れ、分岐水栓や浄水器まわりからの漏れなど。キッチンの水漏れは箇所で対処が変わるので、まず止水栓で止めてから箇所を特定します。詳しくはキッチン・シンク下の水漏れ、蛇口交換を考えるなら蛇口交換の費用と選び方をどうぞ。ここでも、収納の中のものを一度出してから作業すると、止水栓に手が届きやすく、漏れの出どころも見つけやすくなります。
洗濯機の止水栓(蛇口)の場所と閉め方
洗濯機の止水栓は、洗濯機の後ろ(または上)にある、給水ホースをつないでいる蛇口そのものです。専用の栓ではなく、蛇口を閉めることが止水になります。
探す場所:洗濯機の背面か、その上の壁に、洗濯機用の蛇口(洗濯機用水栓)が付いています。ここから洗濯機へ給水ホースが伸びています。ハンドルを回すタイプ、レバーを倒すタイプ、緊急止水弁が内蔵されたタイプなどがあります。
閉め方:ハンドル式は時計回り(右)に回して閉めます。レバー式はレバーを下ろすと閉まります。洗濯機を使わないとき(とくに長期の外出時)は、この蛇口を閉めておくのが基本です。給水ホースが外れたり劣化して裂けたりすると、蛇口を開けっぱなしにしている家では水が出続けて床が水浸しになりますが、閉めておけば被害を防げます。
使う場面・注意:ホースのつなぎ目からの水漏れ、給水ホースの交換、洗濯機の入れ替えなど。ホースを外す前に必ずこの蛇口を閉めてください。洗濯機の蛇口まわりからの漏れは洗濯機の蛇口からの水漏れ、排水側のトラブルは洗濯機の排水トラブルにまとめています。なお、洗濯機の蛇口を閉めても家全体の水は止まりません(あくまで洗濯機への給水だけ)。ほかの原因で全体を止めたいときは元栓を使ってください。
給湯器・エコキュートまわりの止水栓の場所
お湯側のトラブルでは、給湯器まわりの栓も知っておくと役立ちます。給湯器には、水を給湯器へ送り込む給水側の止水栓(給水元栓)が付いています。
探す場所:屋外壁掛けのガス給湯器なら、本体の下側に配管が数本つながっています。そのうち給水側(水が入ってくる管)の根元にハンドル状の止水栓があります。エコキュートなら、貯湯タンク(大きなタンク)の下部に、給水の止水栓や逃し弁などの配管がまとまっています。給湯側だけを止めたいときは、この給水側の栓を閉めます。
閉め方・使う場面:ハンドルを時計回りに回すと閉まります。給湯器本体やその配管からの水漏れ、給湯器の交換、冬場の凍結対策、長期不在時などに使います。給湯器からポタポタ漏れる・お湯が出ないといった症状は本体側の不具合のことも多いので、まず給水の止水栓で止めてから点検します。給湯器の水漏れは給湯器からの水漏れ、寿命や交換の目安は給湯器交換の費用にまとめています。給湯器は機種ごとに配管の並びが違うので、分からなければ無理に触らず、家全体の元栓で止めてから相談するのが安全です。
【緊急時】水が噴き出したときの手順
いま実際に水が噴き出している——このときの動き方を、順番どおりに置いておきます。慌てず、上から一つずつ実行してください。
- まず家全体の元栓を閉める:どこから漏れているか分からない、勢いよく噴き出している、床が濡れ広がっている——ならば、原因を探すより先に元栓です。戸建ては屋外の水道メーターボックス、マンションは玄関脇のパイプスペースの中。時計回り(レバーは直角)で閉めます。これで家じゅうの水が止まります。
- 漏れている場所が分かっているなら、その設備の止水栓を閉める:トイレ・洗面・キッチン・洗濯・給湯器の足元の止水栓を閉めれば、ほかの水を使いながらそこだけ止められます。
- コンセント・電気製品を守る:水が電気製品やコンセントに向かっているなら、感電を避けて距離を取り、必要ならブレーカーを落とします。
- 水を受ける・拭く:バケツや洗面器で受け、雑巾やタオルで広がりを止めます。マンションでは階下への浸水を防ぐのが最優先です。
- 写真を撮っておく:漏れの状況を写真に残すと、修理の相談や、火災保険・賃貸の負担相談のときに役立ちます。水漏れが火災保険で使えるケースは水漏れと火災保険にまとめています。
- 止まらない・原因が分からないなら連絡する:元栓を閉めても状況が読めない、被害が広がりそうなときは、無理に触らず相談してください。Lifecare24は24時間受付・最短即日で対応します(電話 050-1725-0822)。
いちばん大事なのは、最初の数十秒で元栓を閉めてしまうことです。原因の特定は水を止めてからゆっくりやれば間に合います。順番を覚えておくだけで、被害はまったく変わります。今すぐ使える応急処置は応急処置ガイドにもまとめてあります。
止水栓が固い・回らない・折れそうなときの注意
いざ止水栓を回そうとしたら、固くてびくともしない——これは、長年動かしていない止水栓でよくあることです。ここで力任せに回すと、かえって被害を広げます。次のことに気をつけてください。
- 力任せに回さない:何年も動かしていない止水栓は、内部が固着していることがあります。無理に回すと、ネジ山をなめる、ハンドルやマイナス溝が割れる、最悪の場合は栓の本体が折れてそこから新たに水が噴き出す——という事態になります。固いと感じたら、まず一呼吸置いてください。
- 古い金属製の止水栓はとくに慎重に:古い住宅の金属製の止水栓は、経年でもろくなっていることがあります。「回すと折れそう」という感触があるなら、それ以上力を加えないでください。
- 止水栓が回らないなら、元栓で止める:設備の止水栓が固くて動かないときは、無理をせず家全体の元栓で止めてしまうのが確実です。元栓も固い場合は、水道メーターの手前で止められる範囲を確認し、それでも動かないなら相談してください。
- マイナス溝は幅の合ったドライバーで:小さいドライバーで無理に回すと溝をなめます。溝の幅に合った大きめのマイナスドライバーを、しっかり奥まで当てて回してください。
- 閉めたあとの開け直しも慎重に:一度閉めた止水栓を開け直したら、必ず漏れがないか確認してください。固着していた栓は、動かした反動で内部のパッキンから漏れ始めることがあります。
固くて回らない止水栓を安全に動かすには、部品の交換や潤滑が必要なこともあります。詳しい対処は止水栓・蛇口が固くて回らないにまとめています。無理に回して折るのが、水を止めるつもりが逆に大惨事になる典型パターンです。固ければ元栓、それも不安なら相談、と覚えてください。
元栓・止水栓を閉めたあとの水抜きと再開の手順
元栓や止水栓を閉めたあと、そのまま作業に入る前に配管に残った水を抜くと、作業中に水がこぼれず安全です。再開のときも手順があります。
閉めたあとの水抜き:栓を閉めても、栓から先の配管や蛇口の中には水が残っています。いちばん低い位置の蛇口(お風呂や屋外の水栓など)を開けて、残った水を出し切ってください。混合水栓の作業なら、お湯側・水側の両方のレバーを開けて残り水を抜きます。これをやっておくと、ナットを外したときに水がドバッと出るのを防げます。
再開(開け直し)の手順:修理や確認が終わったら、次の順で戻します。①開けていた蛇口をいったん閉める→②止水栓(または元栓)をゆっくり開ける→③蛇口を開けて水を出し、空気を抜きながら通常どおり出るか確認。栓を急に全開にすると、配管に急な圧(ウォーターハンマー)がかかって「ガン」と音が出たり、つなぎ目に負担がかかります。少しずつ、ゆっくり開けるのがコツです。
再開後の確認:水を出したら、閉めていたつなぎ目や修理箇所からにじみが出ていないかを必ず見てください。とくに固着していた止水栓を動かした場合、開け直した直後や、しばらく経ってから漏れ始めることがあります。数分は様子を見て、乾いた紙で押さえて濡れないか確かめると確実です。断水や工事のあとで水が濁って出るときは、濁りが消えるまで少し流します。断水後の対処は断水後の水の濁り・エア抜きにまとめています。
凍結・長期不在のときの元栓の扱い
真冬の凍結や、旅行・帰省などの長期不在では、元栓・止水栓の扱いがふだんと少し変わります。ここも押さえておくと、帰宅時のトラブルを防げます。
凍結が心配なとき:気温が氷点下になる夜は、屋外やむき出しの配管の水が凍り、膨張して配管や蛇口が破裂することがあります。破裂した状態で朝に水が溶けると、そこから一気に水が噴き出します。凍結のおそれがある地域・夜は、屋外の配管に保温材を巻く、少量の水を流し続ける、といった予防をします。もし凍って水が出なくなったら、いきなり熱湯をかけない(急な温度差で配管が割れます)。ぬるま湯をタオル越しにゆっくりかけるのが基本です。凍結の予防と対処は水道管の凍結に詳しくまとめています。
長期不在のとき:数日以上家を空けるなら、洗濯機の蛇口は閉めておくのが基本です。ホースが外れても水が出続けないためです。心配なら家全体の元栓も閉めておくと、留守中の万一の漏水を防げます(ただし元栓を閉めると、留守中も一切水が使えなくなる点は理解しておいてください)。寒冷地で長期不在にする場合は、凍結防止のために配管の水を抜く「水抜き(水落とし)」を行う地域もあります。
帰宅時・再開時:長期不在で元栓を閉めていた場合は、開け直したあと、各設備のつなぎ目から漏れがないかを確認してください。留守中に封水(排水口の水の蓋)が蒸発して下水臭がすることもあるので、各排水口に水を流しておくと安心です。留守明けの下水臭の対処は家じゅうが下水くさいときの原因にまとめています。
自分でできる範囲・プロを呼ぶライン・費用の目安
最後に、どこまで自分でやってよくて、どこからプロに任せるか、そして費用の目安を整理します。水を止める(元栓・止水栓を閉める)ところまでは、誰でもやってよい範囲です。むしろ、いざという時に自分で止められるよう覚えておくべき操作です。一方で、次のような段階になったら、無理をせず相談したほうが早く確実です。
- 止水栓・元栓が固くて回らない、回すと折れそう:無理に回すと被害が広がります。
- 元栓を閉めても水が止まらない・原因が分からない:配管側の異常が疑われます。
- 蛇口や部品の交換をともなう修理:型番合わせと分解が機種ごとに違います。
- マンションで階下への浸水がからむ:管理会社・管理組合と連携が要ります。
- 凍結で配管が破裂した・水が噴き出している:応急で止めたうえで修理が必要です。
費用は「水を止めるだけで済むのか、部品交換や配管修理が入るのか」で変わります。当社(Lifecare24)の目安は次のとおりです。いずれも税込・出張費と見積もりは0円、作業前に必ず総額をご提示してから着手し、深夜早朝の割増はありません。
| 作業内容 | 料金の目安(税込) | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 基本料金(出張・見積 0円) | ¥2,200〜 | — |
| 止水栓の交換・調整 | ¥5,500〜 | 約20〜40分 |
| 水漏れ修理(パッキン交換・増し締め等) | ¥5,500〜 | 約20〜40分 |
| 蛇口(単水栓)の交換 | ¥8,800〜 | 約30〜60分 |
| 混合水栓の交換 | ¥14,000〜 | 約40〜60分 |
蛇口・混合水栓の交換は、上記に加えて本体(器具)代が別途かかります。金額を左右するのは、①作業の内容(栓の調整で済むか、部品・本体交換が入るか)、②交換部品の要否、③劣化の広がりです。作業別のより詳しい相場は水道修理の料金相場まとめにまとめています。自分の症状から相場の目安を知りたいときは症状からの自己診断もあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. 元栓はどっちに回すと閉まりますか?
基本は時計回り(右)にいっぱいまで回すと閉まります。レバー式(一本のハンドル)なら、レバーが配管と直角(横向き)になるように倒すと閉まり、配管と平行(縦向き)で開いています。閉めたあと、家の中の蛇口を開けて水が出なければ、しっかり止まっています。
Q. 元栓と止水栓、どちらを閉めればいいですか?
漏れている場所が分かっているなら、その設備の止水栓だけ閉めれば、ほかの水を使いながら止められます。どこから漏れているか分からない・噴き出している・全体を止めたいなら、迷わず元栓を閉めてください。
Q. 止水栓が固くて回りません。どうすれば?
力任せに回すと、栓が折れて逆に水が噴き出すことがあります。固いと感じたら無理をせず、家全体の元栓で止めてください。溝の幅に合った大きめのマイナスドライバーを使うのも大事です。それでも動かないなら相談してください。
Q. マンションで元栓が見当たりません。
玄関ドアの脇にあるパイプスペース(点検口の扉)の中に、水道メーターと元栓があります。電気・ガスのメーターと並んでいます。扉が施錠されている場合は、鍵の場所を管理会社に確認してください。
Q. 元栓を閉めたら、トイレやお湯も使えなくなりますか?
元栓は家全体の大元なので、閉めるとトイレ・キッチン・お風呂・給湯器すべての水が止まります。特定の設備だけ止めたいなら、その設備の止水栓を使ってください。
Q. 元栓を閉めたのに、まだ水がポタポタ出ます。
栓から先の配管に残っていた水です。いちばん低い位置の蛇口を開けて残り水を出し切れば止まります。それでも出続けるなら、元栓が完全に閉まっていないか、配管側の異常が疑われます。
Q. 長期の旅行前に、何を閉めておけばいいですか?
最低でも洗濯機の蛇口は閉めておいてください。心配なら家全体の元栓も閉めておくと、留守中の万一の漏水を防げます。寒冷地では凍結対策として配管の水抜きが必要な地域もあります。
まとめ|保存版・水の止め方チェックリスト
水のトラブルは、止め方さえ知っていれば怖くありません。最後に、この記事の要点をチェックリストにまとめます。いざという時のために、位置を一度確認しておいてください。
- 水を止める順番は「まず元栓(家全体)→次に該当設備の止水栓」。噴き出している・原因不明なら迷わず元栓。
- 戸建ての元栓は屋外の水道メーターボックスの中(玄関前・駐車場・外周)。マンションの元栓は玄関脇のパイプスペースの中。
- 各設備の止水栓は、トイレ=タンク下、洗面・キッチン=シンク下収納、洗濯機=背面の蛇口、給湯器=本体下の給水側にある。
- 閉めるのは基本時計回り(右)。混合水栓はお湯側・水側の2つを閉める。
- 固い止水栓は力任せに回さない。折れて逆に噴き出す。固ければ元栓で止める。
- 閉めたら低い位置の蛇口で水抜き、再開はゆっくり開けて漏れを確認。
- 凍結・長期不在は洗濯機の蛇口を閉める。心配なら元栓も。
ここまでの操作は、水を止めるだけなら誰でもできます。むしろ、家族みんなが元栓と止水栓の場所を知っておくのが、いちばんの備えです。止水栓が固くて回らない、元栓を閉めても止まらない、配管が破裂した——そんなときは深追いせず、水の止め方ガイドや応急処置ガイドも確認しつつ、気軽にご相談ください。愛知・岐阜・三重(対応エリア拡大中)で、Lifecare24が水道局指定工事店として、24時間受付・最短即日・出張見積0円・追加請求なしで対応します(電話 050-1725-0822)。まず落ち着いて、元栓から。それだけで被害はまったく変わります。
関連ページ:水道メーターまわりからの水漏れ / 止水栓・蛇口が固くて回らない / 水道管の凍結と対処


