湯船の水が引くのが遅い、洗い場に水がたまる、排水口から嫌なニオイが上がる——お風呂の排水溝の詰まりは、原因のほとんどが髪の毛と皮脂・石けんカスです。手前の詰まりであれば、正しい手順を踏めば自分で解消できることが多い箇所でもあります。この記事では、原因を押さえたうえで、目皿の清掃から重曹・クエン酸、ラバーカップ、ワイヤーまで、自分でできる手順を順番に、温度や注意点まで含めて説明します。そして、無理をせず業者に任せたほうがいい見極めと、詰まらせないための予防までまとめます。
・原因のほとんどは髪の毛と皮脂・石けんカス
・手前の詰まりなら、目皿清掃→重曹→ラバーカップで解消できる
・熱湯・強引なワイヤーは配管を傷めるので禁物
・複数箇所が同時に流れないなら、排水管本体を疑って相談
お風呂の排水溝が詰まる原因
まず、なぜお風呂は詰まるのか。原因が分かると、どこを掃除すればいいかが見えてきます。お風呂の排水溝の詰まりは、次の4つが絡み合って起きます。
- 髪の毛:いちばんの主因です。抜けた髪が排水口のフタ(目皿)やヘアキャッチャー、その奥のトラップにからまり、網のように水の通り道を塞いでいきます。
- 皮脂・体の脂:体を洗ったときに流れる皮脂が、髪の毛にまとわりついて塊にします。髪だけなら流れても、皮脂が加わるとヘドロ状になり、こびりつきます。
- 石けんカス:石けんやボディソープの成分が水道水のミネラルと反応し、白い固まり(石けんカス)になって内壁に付きます。これが髪と皮脂の塊を固定します。
- ヘアキャッチャーの奥・トラップの蓄積:目皿で受けきれなかった髪や皮脂が、その下のお椀型トラップ(封水でニオイを止める部分)や、さらに奥に溜まっていきます。ここが本命の詰まりポイントです。
キッチンの油と違って一気に固まりはしませんが、毎日少しずつ確実に蓄積するのがお風呂の特徴です。「最近、水の引きが遅い」「ニオイが上がる」は、この蓄積が進んだサインです。放置すると、ゴボゴボ音や逆流に進むこともあります(仕組みは排水のゴボゴボ音・逆流の原因を参照)。
まず確認:どこで詰まっているか
掃除を始める前に、詰まりが手前(自分で届く範囲)か、奥(配管側)かを見分けます。ここを掴むと、無駄な作業をせずに済みます。
お風呂の排水は、上から順に、①目皿(フタ・ヘアキャッチャー)→②お椀型のトラップ(ワントラップ)→③排水管、という構造になっています。
- 目皿を外すと、髪の塊がびっしり:手前の詰まりです。ここを取り除けば直ることが多く、いちばん簡単な範囲です。
- 目皿は綺麗なのに流れが悪い:その下のトラップか、排水管の奥に原因があります。トラップは外して洗えますが、それでも直らなければ配管側です。
- 洗い場と浴槽の両方が流れない:浴室では洗い場の排水と浴槽の排水が合流していることが多く、両方おかしいなら合流点より奥=排水管本体を疑います。
- 浴室以外(洗面・洗濯など)も同時に悪い:これは個別の詰まりではなく、複数系統が合流する排水管の問題です。自分の掃除では直りません。
手前なら次章からの手順で自分で解消できます。奥・複数箇所同時なら、無理せず相談したほうが早く安く済みます。まずは目皿を外して、どこまで汚れているかを確かめてください。

自分で解消する手順①目皿・ヘアキャッチャーの清掃
まず、いちばん効くのがここです。お風呂の詰まりの大半は、目皿とヘアキャッチャー、その下のトラップにたまった髪の塊が原因なので、これを取り除くだけで流れが戻ることが多いです。
- 目皿(フタ)を外す:排水口の丸いフタを持ち上げます。
- ヘアキャッチャーを取り出す:フタの下にある、髪を受ける網かごを外します。たまった髪の塊を、ゴム手袋をして取り除きます。使い古しの歯ブラシや割り箸があると取りやすいです。
- お椀型トラップを外す:ヘアキャッチャーの下に、お椀を伏せたような部品(ワントラップ)があります。回すと外れるタイプが多いです。外すと下に水がたまった穴(排水管の入り口)が見えます。ここにも髪やヘドロが溜まっているので取り除きます。
- 各パーツを洗う:外したパーツを、古歯ブラシとスポンジでぬめり・石けんカスまで落とします。
- 元に戻して水を流す:外した逆の順で戻し(トラップは封水のため必ず戻す)、シャワーで水を流して、スーッと引くか確認します。
ここまでで流れが戻れば、詰まりは手前だったということです。トラップを戻し忘れると下水のニオイが上がるので、必ず元通りにしてください。これでも流れが悪ければ、次の手順に進みます。
自分で解消する手順②重曹+クエン酸(お酢)
目皿を掃除しても、内壁や奥に皮脂・石けんカスのぬめりが残っていると、流れは完全には戻りません。そこで重曹とクエン酸(またはお酢)の発泡を使うと、こびりついた汚れを浮かせて緩められます。薬剤に頼りたくない方にも向く、やさしい方法です。
- 排水口に重曹をふりかける:目皿を外し、排水口まわりにカップ半分ほどの重曹をまんべんなくふりかけます。
- クエン酸を溶かしたぬるま湯(またはお酢)を注ぐ:重曹の上から、ぬるま湯に溶かしたクエン酸(お酢でも可)を注ぎます。シュワシュワと泡が立ち、この泡が汚れを浮かせます。
- 15〜30分ほど置く:泡を効かせるため、そのまま置きます。
- ぬるま湯で洗い流す:最後に、40〜50度程度のぬるま湯でしっかり流します。
注意点:使うのはぬるま湯(50度前後まで)です。熱湯は絶対にかけないでください——浴室の排水管は樹脂製が多く、熱で変形・破損します。また、市販の塩素系パイプクリーナーと酸性のもの(クエン酸・お酢)を同時に使うと有毒ガスが出て危険です。混ぜない・続けて使わないを守ってください。重曹・クエン酸は初期〜中程度の皮脂・石けんカスに効きますが、固く固着した塊や奥の詰まりには力不足です。緩んだ実感がなければ、次の物理的な方法へ進みます。
自分で解消する手順③ラバーカップ
薬剤で緩めても流れが戻らない、あるいは手前で何かが詰まっている感触があるときは、ラバーカップ(すっぽん)で物理的に動かします。トイレ用と同じ道具で、お風呂の排水口にも使えます。
- 目皿・ヘアキャッチャー・トラップを外す:ラバーカップを排水口の穴に直接当てられるようにします。
- 水を少しためる:排水口が浸るくらいに水をためます。カップと水の間の圧力で押し引きするため、少量の水が要ります。
- カップを密着させて、押して引く:排水口にカップをぴったり当て、ゆっくり押し込んでから勢いよく引く。「引く」ときに詰まりを手前へ動かします。これを数回繰り返します。
- 水を流して確認:詰まりが動いたら、水がゴボッと引きます。目皿・トラップを戻し、シャワーで流れを確かめます。
ラバーカップは、手前に引っかかった髪の塊や軽い詰まりを動かすのに有効です。ただし、押し込むだけだと奥へ送るだけになるので、引く動作を意識してください。数回試して変化がなければ、詰まりは奥にあり、この方法の限界です。無理に何十回も続けるより、手を止めて次を検討します。
自分で解消する手順④ワイヤーブラシ(温度・注意点)
ラバーカップでも動かないとき、市販の排水管ワイヤーブラシ(パイプクリーナーのブラシ)で、トラップの奥の髪やヘドロを直接かき出す方法があります。ただし、ここは自分でやる範囲の上限と考えてください。
- トラップを外し、排水管の入り口を出す:お椀型トラップを外して、奥の配管が見えるようにします。
- ワイヤーをゆっくり送り込む:ワイヤーを回転させながら、無理のない範囲で奥へ差し込みます。抵抗を感じたら、そこが詰まりです。ブラシを回して、からんだ髪やヘドロをかき取ります。
- 引き抜いて汚れを取る:ワイヤーを引き抜くと、髪の塊がからんで出てきます。取り除いて、繰り返します。
- ぬるま湯で流して確認:最後にぬるま湯(熱湯は不可)で流し、トラップを戻します。
注意点:曲がりの多い配管に無理に押し込むと、ワイヤーが途中で折れたり、配管を傷つけたりします。抵抗が強いところを力任せに突破しないこと。また、ここでも熱湯は禁物で、ぬるま湯までにとどめてください。ワイヤーでも届かない・詰まりが取れないなら、原因は自分の手の届く範囲を越えた奥の配管にあります。そこは無理をせず、プロの機材(トーラーや高圧洗浄)の出番です。
やってはいけないこと
お風呂の詰まりで「自分でやって悪化した」典型例です。次はやらないでください。
- 熱湯を流す:油や皮脂を溶かそうと熱湯をかけると、樹脂製の排水管が変形・破損します。50度前後のぬるま湯までに。
- 塩素系と酸性を混ぜる/続けて使う:パイプクリーナー(塩素系)とクエン酸・お酢(酸性)を一緒に使うと有毒ガスが発生します。絶対に混ぜないでください。
- 薬剤を大量・長時間放置する:規定を超えて使っても効果は上がらず、樹脂を傷めることがあります。用法を守ること。
- ワイヤーを力任せに突っ込む:配管を傷つけ、水漏れの原因を作ります。抵抗が強ければ止める。
- トラップを戻し忘れる:封水がなくなり、下水のニオイと虫が上がってきます。外したら必ず元通りに。
共通するのは、詰まっているのに力や熱・薬剤を足すと、被害と費用が増えることです。数回試して流れが戻らなければ、そこで手を止めるのが結局いちばん安く済みます。

業者を呼ぶ目安(複数箇所同時など)
次のどれかなら、自分で解消できる範囲を越えています。無理せず相談したほうが早く、結局は安く済みます。
- 目皿・トラップを掃除しても流れが戻らない:原因が排水管の奥にあります。
- 洗い場と浴槽の両方が同時に流れにくい:合流点より奥=排水管本体が詰まっています。
- 浴室以外(洗面・洗濯など)も同時に悪い:複数系統が合流する排水管の問題で、個別の掃除では直りません。
- 別の排水口から水や泡が上がる・逆流する:かなり進んだサインで、早急な対応が必要です。
- ワイヤーでも届かない・抵抗が強くて取れない:曲がりの奥や固着した汚れは、プロの機材が要ります。
Lifecare24は水道局指定工事店として、愛知・岐阜・三重で24時間受付・最短即日対応。トーラーや高圧洗浄の機材を備え、出張・見積は0円、作業前に必ず総額をご提示します。提示額以外の追加請求や深夜・早朝の割増はありません。ご依頼は浴室・洗面の排水つまり修理から。電話050-1725-0822・LINEでも受け付けています。
詰まらせないための予防
お風呂の詰まりは、毎日の小さな習慣でかなり防げます。一度きれいにしたら、次の予防で良い状態を保ってください。
- 髪の毛をこまめに取る:入浴のたびに、目皿・ヘアキャッチャーにたまった髪を捨てる。これがいちばん効きます。市販の使い捨てヘアキャッチャーシート(ネット)を敷くと、さらに取りやすくなります。
- 週に一度、トラップまで洗う:目皿の下のお椀型トラップを外して、ぬめり・皮脂・石けんカスを古歯ブラシで落とす。溜め込む前に落とすのがコツです。
- 月に一度、重曹+クエン酸でリセット:手順②の発泡洗浄を定期的にやると、内壁のぬめりが溜まりにくくなります。
- 入浴後にぬるま湯を流す:最後にぬるま湯をしっかり流すと、皮脂が固まりにくくなります(熱湯は不可)。
「詰まってから直す」より「詰まらせない」ほうが、手間もお金も圧倒的に少なくて済みます。とくに髪の毛をためないこの一点だけでも、詰まりの頻度は大きく減ります。もし繰り返し詰まるなら、それは奥の配管に蓄積が残っているサインなので、一度きちんと洗浄することも検討してください。
費用の目安
お風呂の排水溝つまりの費用は、手前の除去で済むか、トラップの分解洗浄か、排水管の奥まで洗うかで変わります。当社(Lifecare24)の目安は次のとおりです。いずれも税込・出張費と見積もりは0円、深夜早朝の割増はありません。
| 作業内容 | 料金の目安(税込) | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 基本料金(出張・見積 0円) | ¥2,200〜 | — |
| 浴室排水のつまり除去(軽度) | ¥8,000〜 | 約30〜60分 |
| 排水トラップの分解洗浄 | ¥8,800〜 | 約40〜60分 |
| 排水管の高圧洗浄(繰り返す・重度) | ¥18,000〜 | 約60分〜 |
一般的な相場でも、つまりの除去はおよそ4,000〜8,000円が目安です。ただし、複数箇所が同時に流れない・排水管の奥が固着しているといった重度のケースでは、高圧洗浄で配管ごと洗う¥18,000〜になることもあります。手前の詰まりなら自分で解消できることも多いので、まずは目皿・トラップの掃除を試し、それで戻らなければ相談、という順番が結果的にいちばん安く済みます。作業別のより詳しい相場は水道修理の料金相場まとめにまとめています。
よくある質問
Q. 市販のパイプクリーナーだけで直りますか?
初期の皮脂・石けんカス・軽い髪のぬめりには効きます。ですが、髪の塊が網状に詰まっている場合や、奥で固着している場合は、まず目皿・トラップの物理的な清掃が必要です。薬剤を重ねるより、髪を取り除くほうが早いことが多いです。
Q. 重曹とクエン酸は、どんな詰まりに効きますか?
皮脂や石けんカスのぬめりを浮かせるのに向きます。固く固着した塊や、奥の配管の詰まりには力不足なので、そこはラバーカップやワイヤー、プロの機材が必要です。
Q. 熱湯を流せば早く溶けませんか?
浴室の排水管は樹脂製が多く、熱湯で変形・破損します。使うのは50度前後のぬるま湯までにしてください。
Q. 洗い場と浴槽の両方が流れません。自分で直せますか?
両方が同時なら、合流点より奥の排水管本体が詰まっている可能性が高く、手前の掃除では直りません。無理せず相談することをおすすめします。
Q. 掃除してもすぐまた流れが悪くなります。
手前を掃除しても、奥の配管に皮脂や髪の層が残っていると数日で戻ります。繰り返すなら、高圧洗浄で内壁ごと洗う段階です。予防(髪をためない・定期洗浄)とあわせて検討してください。
Q. 賃貸のお風呂です。費用は誰が払いますか?
経年劣化か使用上の過失か、専有部か共用部かで負担者が変わります。まず管理会社・大家さんへ連絡を。切り分けのご相談にも応じます。
Q. 夜でも来てもらえますか?
24時間受付で、最短即日対応します。深夜・早朝の割増はありません。逆流など急ぐ場合はそのままお電話ください。
まとめ|手前は自分で、奥はプロに
お風呂の排水溝つまりは、原因のほとんどが髪の毛と皮脂・石けんカスです。手前の詰まりなら、①目皿・ヘアキャッチャー・トラップの清掃、②重曹+クエン酸、③ラバーカップ、④ワイヤー、の順で自分で解消できることが多い箇所です。ただし、熱湯や薬剤の混用、強引なワイヤーは配管を傷めるので厳禁。数回試して戻らなければ、そこで手を止めてください。
洗い場と浴槽の両方・浴室以外も同時に流れない、逆流している、ワイヤーでも取れない——こうなったら奥の排水管が原因なので、無理せず浴室・洗面の排水つまり修理へご相談ください。日ごろは髪の毛をためない予防を続けるだけで、詰まりの頻度は大きく減ります。費用感は水道修理の料金相場まとめ、逆流やゴボゴボ音が出ているなら排水のゴボゴボ音・逆流の原因もあわせてどうぞ。愛知・岐阜・三重で、Lifecare24が水道局指定工事店として、出張・見積0円・追加請求なしで対応します。



