浸水後の床下と水まわり|汚水の消毒・乾燥・設備点検の順番

台風や大雨で床下に水が入った、室内まで水が上がった、水が引いたあとに泥と臭いが残っている——目の前の惨状を前にすると、どこから手をつければいいのか分からなくなります。でも、やることには正しい順番があります。まず安全(感電と汚水)、次に記録(保険用の写真)、そのあと排水と乾燥、消毒、最後に給湯器やトイレなど水まわり設備の点検。この順で一つずつ進めれば、被害は必ず立て直せます。焦って設備の電源を入れたり、泥を放置して乾かさなかったりすると、あとで費用も手間も膨らみます。この記事は、水が引いた直後のあなたが、何を先にやるべきかを順番どおりに整理したものです。
・浸水した水は雨水でも「汚水」。素手で触らず、感電に最優先で注意
・片付ける前に、必ず被害箇所を写真・動画で記録(火災保険用)
・泥を出す→とにかく乾かす→消毒、の順。乾く前に消毒しても効かない
・水没した給湯器・エコキュートは、通電前に必ず業者かメーカーへ
まず結論|浸水後の立て直しは「安全→記録→排水乾燥→消毒→点検」の順
細かい作業に入る前に、全体の順番だけ先に頭に入れてください。ここがぶれると、せっかくの作業が無駄になったり、危険な目に遭ったりします。浸水後にやることは、大きく次の流れです。
- 安全の確保:感電を防ぐ(ブレーカー・通電)。浸水した水はすべて汚水として扱い、身を守る装備をする。
- 記録:片付ける前に、浸水の高さ・被害箇所・水没した家財や設備を写真と動画で残す(火災保険・罹災証明に使う)。
- 排水と乾燥:残った水と泥をかき出し、床下・室内をとにかく乾かす。ここが最重要で、いちばん時間がかかります。
- 消毒:泥を落として十分に乾かしてから消毒する。順番を逆にすると効きません。
- 水まわり設備の点検:給湯器・エコキュート・トイレ・排水・ポンプが使えるかを確認する。水没した機器は通電前に業者確認が鉄則です。
この順番には理由があります。安全を後回しにすると命に関わり、記録を後回しにすると保険金が減り、乾燥を後回しにするとカビと腐朽で家そのものが傷むからです。愛知・岐阜・三重は、木曽三川の下流域や海抜の低い土地が多く、内水氾濫(排水が追いつかず街に水があふれる浸水)が起きやすい地域です。だからこそ、いざというときの順番を知っているかどうかで、その後の負担が大きく変わります。次章から、順番どおりに一つずつ見ていきます。
【最優先の安全①】電気・感電——通電させる前に必ず確認する
何よりも先に、これだけは守ってください。水に濡れた場所で電気を使わない。浸水後の事故で最も怖いのが感電です。順番を守れば防げます。
- 床や壁が濡れているうちは、コンセント・スイッチ・家電に触れない。濡れた手や足で触れば、漏電した電気が体を通ります。
- 安全にブレーカーを落とせるなら、分電盤の主幹ブレーカーを切る。ただし、分電盤が水に浸かった・濡れている場合は、自分で触らない。乾いた場所に立ち、無理なら電力会社へ連絡してください。
- 水没した家電・コンセントは、乾いても勝手に使わない。内部に水や泥が残ると、通電した瞬間にショート・発火する危険があります。
- ガスのにおいがしたら、電気のスイッチを操作しない。火花が引火します。窓を開けて換気し、ガスの元栓を閉め、ガス会社へ連絡してください。
電気を復旧してよいかの最終判断は、電気工事の専門家や電力会社に任せるのが原則です。「濡れていた設備は、乾いて見えても中は濡れている」——この一点を忘れないでください。給湯器やエコキュートの通電については、後の章で詳しく扱います。安全が確認できるまでは、明かりは懐中電灯やランタンでしのぐのが正解です。

【最優先の安全②】浸水した水はすべて「汚水」——身を守る装備
もう一つ、作業前に必ず理解しておくことがあります。浸水した水は、たとえ雨水に見えても「汚水」として扱う——これが鉄則です。
大雨や台風で街にあふれた水には、下水があふれ出た汚水、田畑の泥、油、ガラスや釘などの危険物、細菌が混じっています。透明に見えても、素手や素足で触れば感染症やケガの原因になります。とくに床下や室内に入った水が引いたあとの泥(汚泥)は、乾くと粉じんになって舞い上がり、吸い込むと体に害があります。だから、片付けを始める前に身を守る装備をしてください。
- ゴム手袋・ゴム長靴(できれば底の厚いもの。水中のガラスや釘を踏み抜かないため)
- マスク(乾いた泥の粉じん対策。作業中はこまめに)
- 長袖・長ズボンで肌の露出を減らす。ゴーグルがあればなお良い
- 手足に傷があるときは、汚水に触れない。触れたら流水と石けんでよく洗う
作業のあとは、手洗い・うがいを徹底し、汚れた服はほかの洗濯物と分けて洗ってください。体調が悪くなったら無理をせず病院へ。片付けは大事ですが、あなたの健康と安全が最優先です。人手が足りないときは、自治体のボランティアセンターなどの支援も遠慮なく頼ってください。
水が引いた直後にやること——写真記録・汚泥のかき出し・換気
安全を確保したら、片付けを始める前にまず記録です。ここを飛ばすと、あとで保険金が受け取れなかったり、減額されたりします。順番を守ってください。
- 被害を写真と動画で残す:家の外観(浸水した高さが壁に残っていることが多い)、部屋ごとの床・壁、水没した家具・家電・給湯器などの設備を、片付ける前に撮ります。浸水の深さがわかるよう、メジャーや身近な物と一緒に撮ると説得力が増します。「もったいないから捨てる前に一枚」を徹底してください。
- 浸水した深さをメモする:床上何cmまで水が来たか。罹災証明や保険の区分(床下浸水・床上浸水)に関わります。
記録が済んだら、汚泥のかき出しと換気に移ります。
- 泥は乾く前にかき出す:乾いてこびりつくと除去が格段に大変になります。バケツ・スコップ・ちりとりで、水分を含んだうちに運び出します。
- とにかく風を通す:窓と扉を全開にし、扇風機やサーキュレーターで空気を動かします。湿気を外へ逃がすのが、このあとの乾燥とカビ対策の第一歩です。
- 汚れた水・泥を流すときは、排水口の詰まりに注意:泥をそのまま大量に流すと、排水管や排水桝が詰まります。泥は極力すくって捨て、水だけを流してください。
この段階は、体力も気力も要ります。無理に一気にやろうとせず、安全と記録を押さえたら、あとは順番に進めれば大丈夫です。
室内の床・畳・家財——濡れたものの処理と乾燥
室内まで水が上がった場合、濡れたものは「乾かせるか/捨てるか」を早めに仕分けるのがコツです。判断を先延ばしにすると、カビと臭いが家じゅうに広がります。
- 畳・カーペット・断熱材:汚水を吸ったこれらは、内部まで乾かすのが難しく、カビの温床になります。上げて外で干しても回復しないことが多く、多くは交換になります。畳は上げて床板を乾かすためにも、早めに外へ出してください。
- 家具・木製品:泥を拭き取り、風を通して乾かします。合板やパーティクルボードの家具は水を吸うとふくらんで元に戻りにくいです。
- 布団・衣類・ぬいぐるみ:汚水を吸ったものは、洗って消毒できるもの以外は無理をしないでください。
- 濡れた壁・石膏ボード:壁の下地(石膏ボード)や断熱材が水を吸うと、内部が乾かずカビます。壁の中の乾燥は表面を拭くだけでは足りず、状況によっては壁材の一部を外して乾かす必要があります。
室内で共通して大事なのは、泥を落とす→水拭き→とにかく乾かすの順です。乾かないうちに家具を元に戻すと、床との間に湿気がこもってカビます。判断に迷ったら、「汚水を吸って内部まで濡れたもの(畳・断熱材・厚手の布製品)は無理に戻さない」「表面が濡れただけの硬いもの(プラスチック・金属・ガラス・食器)は洗って消毒すれば使える」を目安にしてください。使える家財は、洗って乾かし、次章の消毒までひとまとめに進めると効率的です。床下の乾燥(次章)と合わせて、家全体を乾かしきることを目指してください。壁の中でじわじわ続く漏れが心配なときは、床下・壁の中の水漏れの見分け方もあわせて確認できます。
床下の水と泥をかき出す——排水と清掃
床下に水が入ったときは、床下にたまった水と泥を出しきることが立て直しの土台になります。ここを放置すると、見えない場所で家の構造がじわじわ傷みます。
まず、床下に水が残っているかを確認します。床下点検口(台所や洗面所の床にある四角いフタ、和室の畳下など)から中をのぞくか、床がぶよぶよする・床下から湿った臭いが上がる場合は水や泥が残っているサインです。
- たまり水を排出する:量が多いときは、水中ポンプやバケツでくみ出します。低い土地では、周囲の地面より床下が低く、水が自然に引かないことがあります。
- 泥・汚泥をかき出す:床下の土やコンクリートに残った泥は、乾く前に取り除きます。狭くて作業しづらい場所ですが、泥を残すと乾かず、臭いとカビ、シロアリや腐朽菌を呼びます。
- 基礎の通風口(床下の換気口)を確保する:泥やゴミでふさがっていたら取り除き、床下に風が通るようにします。
床下の作業は、低い姿勢での重労働で、汚水と粉じんにさらされます。装備(手袋・長靴・マスク)を必ず整えてください。床下が広い、水が引かない、泥が大量、といった場合は、家庭の道具では限界があります。無理をせず、水のくみ出しや配管まわりは相談してください。次章の乾燥まで含めて、床下は「出して・乾かす」がワンセットです。
床下を乾かす——送風・除湿と、放置で進むカビ・腐朽
浸水後の作業で、いちばん軽視されがちで、いちばん後で効いてくるのが「乾燥」です。泥を出しても、床下が濡れたままだと、時間をかけて家が傷んでいきます。
床下は日が当たらず風も通りにくいため、自然には乾きません。放置すると、次のことが静かに進みます。
- カビの繁殖:湿った木材と土は、カビにとって好環境です。床下から胞子が上がり、室内のカビ臭やアレルギーの原因になります。
- 木材の腐朽:土台や大引きなどの構造材が濡れたままだと、腐朽菌で腐り、強度が落ちます。家の寿命に直結します。
- シロアリの誘発:湿った木材はシロアリを呼び込みます。
乾かし方の基本は、床下点検口や通風口を開け、送風機(サーキュレーター・扇風機)で床下に風を送り込み、除湿機で湿気を抜くことです。晴れて乾いた日は窓と床下を開けて空気を通し、湿度の高い日は閉めて除湿機を回す、とメリハリをつけます。乾燥には数日から数週間かかることもあり、根気が要ります。
床下浸水の乾燥は、範囲が広い・木材の含水が深い場合、家庭の除湿だけでは乾かしきれません。床下の本格的な乾燥やカビ処理は専門の業者の領域で、当社(Lifecare24)が請け負う水道設備の作業とは別になります。ここは正直にお伝えします。乾き具合が心配なときは、床下専門の業者に見てもらうのが確実です。私たちがお役に立てるのは、この後の給湯器・トイレ・排水など水まわり設備の点検と復旧です。
消毒の手順——順番・使い分け・注意点
泥を落として乾かしたら、次は消毒です。ここで大事なのは順番。汚れを落とし、十分に乾かしてから消毒する——これを守らないと、消毒液が泥や水で薄まって効きません。
一般に家庭で使われる消毒の考え方は、場所によって分けられます。
- 床下や庭など、土や広い面:消石灰(しょうせっかい)を薄くまく方法が古くから知られています。強いアルカリで消毒・乾燥を助けますが、刺激が強く、目や皮膚に付くと危険です。手袋・マスク・ゴーグルを必ず着け、風下に人がいないことを確認してまきます。雨で流れると効果が薄れるので、乾いた日に行います。
- 室内の家具・床・水がかかった生活面:塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)の消毒液を、表示どおりに薄めて拭き取ります。刺激が比較的穏やかで、拭き掃除に向きます。
- 金属や色物:塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)は消毒力が強い一方、金属をさびさせ、色物を漂白します。使う面を選び、換気を徹底してください。
消毒の実際の進め方は、広い面から狭い面へ、上から下へが基本です。床下や庭は泥を出して乾かしたあとに消石灰を薄くまき、室内は高い棚や壁の拭き掃除から始めて、最後に床を拭き上げます。人がよく手を触れる場所(ドアノブ・手すり・水栓・スイッチまわり)は念入りに。子どもやペットがいる家庭では、消石灰をまいた場所に近づけない、消毒液を拭いたあとは乾拭きして残さない、といった配慮も必要です。
絶対に守る注意点があります。種類の違う薬剤を混ぜないこと。とくに塩素系と酸性のものが混ざると有毒ガスが出ます。使うのは一種類ずつ、必ず換気しながら。消毒液の希釈は、必ず製品の表示に従ってください。濃くすれば効くわけではなく、危険が増すだけです。消石灰は肥料用や工業用など種類があり、扱いや量の目安が違うので、自治体の案内に沿って使ってください。自治体は浸水地域向けに、消毒方法や消石灰の配布を案内することが多いので、地域の情報を必ず確認してください。消毒は「乾いてから・薄めて・換気して・混ぜない」——この四つを守れば安全に進められます。大がかりな消毒や、床下の広範囲を任せたいときは、消毒を扱う専門業者に依頼する方法もあります。
水没した給湯器・エコキュートは、通電前に必ず業者かメーカーへ
ここからは水まわり設備の点検です。まず、浸水でとくに注意が必要なのが給湯器・エコキュート。屋外や床に近い場所に置かれていることが多く、浸水しやすい設備です。
いちばんの鉄則は、水に浸かった給湯器・エコキュートの電源を、自分で入れ直さないことです。
- 通電させると発火・故障の危険:内部の電気部品や基板に水や泥が入ったまま通電すると、ショートして発火したり、機器が完全に壊れたりします。「乾いたから大丈夫」と自己判断で電源を入れるのがいちばん危険です。
- まずブレーカー・コンセントを切ったままにする:エコキュートは屋外の専用ブレーカー、ガス給湯器は電源プラグ・ガス栓を切った状態にして、触らないでください。
- ガス給湯器はガス漏れにも注意:においがしたらガス栓を閉め、ガス会社へ連絡します。
- 点検・再稼働はメーカーか業者の判断で:水没した機器が使えるかどうかは、内部を確認しないと分かりません。メーカーのサポートか、給湯器を扱う業者に点検を依頼してください。
浸水した給湯器は、点検の結果交換が必要になることも少なくありません。水没は火災保険の対象になることが多いので、前の章で撮った写真が役立ちます。当社(Lifecare24)は給湯器・エコキュートの点検と交換に対応しています。通電させる前に、まずご相談ください。無理に動かして壊してしまう前に見るのが、結局はいちばん安く済みます。給湯器の交換費用の考え方は給湯器交換の費用にまとめています。
トイレ・排水・下水臭——汚水の逆流の残りと給水設備を点検する
大雨のときは、下水が処理しきれず排水が逆流してくることがあります。水が引いたあと、その名残が水まわりに残っていないかを点検します。
- トイレ・排水口から汚水があふれた形跡:便器の水位が普段と違う、床に汚水の跡がある場合は、下水側から逆流した可能性があります。まず周囲を消毒し、流れを確認します。
- 水を流したときにゴボゴボ鳴る・流れが悪い:排水管や屋外の排水桝に、泥や土砂が入り込んで詰まりかけているサインです。無理に大量の水を流すと、あふれます。
- 下水臭が残る:泥が排水管や桝にたまると臭いがこもります。また、排水トラップの封水(水の蓋)が浸水で乱れ、下水臭が上がることもあります。まず各排水口に水を流し、封水を戻してください。
- 排水桝の中を確認する:屋外の排水桝のフタを開け、泥や土砂がたまっていないか見ます。軽い泥ならかき出せますが、びっしり詰まっている場合は専門の清掃が必要です。
泥や土砂が排水管の奥に入り込んだ詰まりは、家庭のラバーカップや薬剤では取れません。高圧洗浄で管の中を洗い流す必要があります。大雨後の逆流やゴボゴボ音の対処は大雨・台風で排水が逆流するときの順番、雨のあとの下水臭は台風・大雨のあと下水くさいときの原因と対処に詳しくまとめています。トイレや排水の流れがおかしい、臭いが取れないときは、点検と高圧洗浄を承ります。
水道の本管だけでなく、井戸水・受水槽・給水ポンプを使っている家では、浸水後に飲用水の安全も確認が必要です。愛知・岐阜・三重の郊外や農地の多い地域では、井戸を併用している家庭も少なくありません。
- 井戸水は、浸水後そのまま飲まない:あふれた汚水が井戸に入り込むと、細菌などで汚染されている可能性があります。見た目やにおいが変わっていなくても、安全が確認できるまで飲用・調理には使わないでください。水質検査や消毒の方法は、自治体の保健所が案内しています。
- 受水槽・貯水タンクが浸水した場合:タンクや点検口から汚水が入った可能性があるなら、清掃・消毒して安全が確認できるまで使わないでください。
- 給水ポンプ・井戸ポンプが水没したら、通電前に確認:給湯器と同じで、水没した電気式ポンプを自己判断で動かすと、故障・感電の危険があります。乾いて見えても、業者に点検してもらってから使ってください。
飲用水が確保できないあいだは、備蓄の水やペットボトル、給水支援を使ってしのぎます。「浸水した水源は、安全が確認できるまで口にしない」が原則です。ポンプや給水設備の点検・復旧は水道設備の作業ですので、動かなくなった・水が濁る・変な音がするといったときは相談してください。
自分でやる範囲と、専門業者・水道設備の線引き
浸水後の立て直しは、範囲が広く、担当する相手も分かれます。誰に何を頼むかを整理しておくと、迷わず動けます。
| やること | 担当の目安 |
|---|---|
| 記録・汚泥のかき出し・換気・拭き掃除 | まず自分でできる |
| 消毒(消石灰・逆性石けん等) | 自分でできる(自治体案内も参照) |
| 床下の水のくみ出し・泥の除去 | 軽ければ自分/広範囲は業者 |
| 床下の本格乾燥・カビ処理・防カビ | 床下専門の業者 |
| 畳・壁・断熱材の交換、内装の復旧 | リフォーム・内装業者 |
| 電気設備・分電盤の復旧 | 電気工事・電力会社 |
| 給湯器・エコキュートの点検・交換 | 水道・給湯の業者(当社対応) |
| トイレ・排水の逆流跡・詰まり・高圧洗浄 | 水道業者(当社対応) |
| 井戸・受水槽・ポンプの点検・復旧 | 水道・ポンプ業者(当社対応) |
| 火災保険の請求・罹災証明 | 保険会社・自治体窓口 |
私たち(Lifecare24)がお役に立てるのは、表のうち水まわり設備——給湯器・エコキュート・トイレ・排水・配管・ポンプの点検と復旧です。床下の乾燥やカビ処理、内装の復旧、保険手続きは私たちの専門外なので、そこは正直に、適切な相手をご案内します。できないことを安請け合いしない——それがいちばん誠実だと考えています。水まわりで「使えるか不安」「動かない」「臭う」があれば、まず電話やLINEでご相談ください。
火災保険・罹災証明——立て直しのお金の備え
浸水の復旧にはお金がかかります。使える制度を、慌てて片付ける前に押さえておいてください。ここを知っているだけで、負担が大きく変わります。
- 火災保険の水災補償:火災保険に「水災」の補償が付いていれば、台風・大雨による床上浸水や、水没した設備・家財が補償の対象になることがあります。まず自分の契約内容を確認してください。給湯器の水没なども対象になり得ます。
- 記録がすべて:前の章でお伝えしたとおり、片付ける前の写真・動画が請求の根拠になります。捨てる前に必ず撮る。浸水の高さも残す。これを徹底してください。
- 罹災証明書:自治体が発行する、被害の程度を証明する書類です。保険や各種支援の申請に使います。浸水の深さ(床下浸水・床上浸水など)で区分が変わるので、記録が役立ちます。
- あわてて全部捨てない:保険の確認や罹災証明の調査前に処分すると、被害を証明できず補償が受けられないことがあります。捨てる前に記録、が原則です。
保険の適用範囲や手続きは、契約内容と保険会社によって変わります。詳しい判断は保険会社・自治体の窓口に確認してください。私たちは修理の見積書など、請求に必要な書類でお手伝いできる部分があります。作業前に総額をご提示するので、保険の相談と合わせて進められます。
やってはいけないこと(浸水後の失敗例)
現場で「よかれと思って」やって、かえって危険を招いたり、費用を膨らませたりする典型があります。次はやらないでください。
- 水没した設備・家電の電源を自己判断で入れる:給湯器・エコキュート・ポンプ・家電を「乾いたから」と通電させると、発火・故障の危険。必ず点検してから。
- 濡れた場所で電気を扱う:床や壁が濡れているうちにコンセント・スイッチに触れると感電します。ブレーカーを切る判断も、分電盤が濡れていれば自分でやらない。
- 泥を放置して乾かさない:泥は乾く前に出す、床下は乾かしきる。放置がカビ・腐朽・臭いの最大の原因です。
- 乾く前に消毒する/薬剤を混ぜる:濡れたまま消毒しても効かず、種類の違う薬剤を混ぜると有毒ガスが出ます。乾かしてから、一種類ずつ、換気して。
- 片付けを急いで記録を残さない:写真を撮る前に捨てると、保険金が受け取れなくなります。記録が先。
- 汚水を素手・素足で扱う:感染やケガの元。装備を整えてから。傷があるときは触れない。
- 泥水を大量に排水口へ流す:排水管・排水桝が詰まります。泥はすくって捨て、水だけ流す。
共通する原則は、「順番を飛ばさない・自己判断で通電しない・記録より片付けを先にしない」。この三つを守るだけで、危険と余計な出費の大半は避けられます。
費用の目安
浸水後に当社(Lifecare24)が対応する水まわり設備の作業について、料金の目安をまとめます。いずれも税込・出張費と見積もりは0円、深夜早朝の割増はありません。現地の状況で変わる目安なので、作業前に必ず総額をご提示してから着手します。
| 作業内容 | 料金の目安(税込) | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 基本料金(出張・見積 0円) | ¥2,200〜 | — |
| 排水・排水桝の泥詰まり除去 | ¥8,800〜 | 約30〜60分 |
| 排水管の高圧洗浄 | ¥16,500〜 | 約60〜90分 |
| トイレの点検・つまり解消 | ¥8,800〜 | 約30〜60分 |
| 給湯器・エコキュートの点検 | ¥5,500〜 | 約20〜40分 |
| 給湯器の交換(本体代別) | ¥27,500〜 | 約90〜120分 |
給湯器・エコキュートの交換は、上記に加えて本体(機器)代が別途かかります。水没した設備は交換になることもあり、その場合は火災保険の対象になり得ます。なお、床下の乾燥・カビ処理・消毒代行、畳や内装の復旧、保険手続きは当社の作業範囲外で、上の目安には含みません。これらは専門の業者や窓口をご案内します。水まわりの作業別の相場観は水道修理の料金相場まとめもあわせてご覧ください。提示額以外の追加請求や、着手前のキャンセル料はありません。
よくある質問
Q. 水が引いたあと、まず最初に何をすればいいですか?
順番は、①感電を防ぐ(濡れた場所で電気を扱わない・水没設備を通電しない)、②浸水した水は汚水なので装備をして身を守る、③片付ける前に写真・動画で記録する、④泥をかき出して換気する、です。乾燥・消毒・設備点検はそのあとです。
Q. 床下に水が入りました。放っておくと乾きますか?
床下は日も風も入らず、自然にはほとんど乾きません。放置するとカビ・木材の腐朽・シロアリの原因になります。泥を出して、送風機と除湿機で乾かしてください。範囲が広い・水が引かないときは、床下専門の業者に見てもらうのが確実です。
Q. 給湯器が水に浸かりました。電源を入れて確認していいですか?
入れないでください。水や泥が内部に残ったまま通電すると、発火や故障の危険があります。ブレーカー・電源を切ったまま、メーカーか業者の点検を受けてください。当社でも点検・交換に対応します。
Q. 消毒はいつ、何を使えばいいですか?
泥を落として十分に乾かしてから行います。床下や庭は消石灰、室内の生活面は塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)が一般的です。種類の違う薬剤は混ぜない、表示どおりに薄める、換気する、を必ず守ってください。自治体の消毒案内も確認を。
Q. 片付けを急ぎたいのですが、捨てる前にすることは?
写真・動画の記録です。火災保険や罹災証明の請求に、被害の証拠が必要になります。浸水の高さや水没した家財・設備を撮ってから処分してください。撮る前に捨てると補償が受けられないことがあります。
Q. トイレの水を流したらゴボゴボ鳴って流れが悪いです。
大雨で排水管や排水桝に泥・土砂が入り込んで詰まりかけているサインです。無理に大量に流すとあふれます。軽い泥はかき出せますが、管の奥の詰まりは高圧洗浄が必要です。点検を承ります。
Q. 井戸水を使っています。浸水後もそのまま飲めますか?
飲まないでください。あふれた汚水が入り込んで汚染されている可能性があります。見た目やにおいが変わらなくても、保健所などの水質検査・消毒で安全が確認できるまで、飲用・調理には使わないでください。
まとめ|順番を守れば、浸水後の家は立て直せる
台風や大雨で床下・室内が浸水したあとは、目の前の惨状に圧倒されがちですが、やることには順番があります。①安全(感電を防ぐ・浸水した水は汚水として扱う)→②記録(片付ける前に写真・動画)→③排水と乾燥(泥を出して、床下・室内を乾かしきる)→④消毒(乾かしてから、薄めて、混ぜず、換気して)→⑤水まわり設備の点検(給湯器・エコキュートは通電前に業者確認、トイレ・排水・ポンプの逆流跡と詰まりを確認)。この順で一つずつ進めれば、慌てず立て直せます。
とくに外せないのは、水没した設備を自己判断で通電しないことと、片付ける前に記録を残すこと、そして床下をとにかく乾かすことの三つです。ここを守れば、危険も余計な出費も大きく減らせます。愛知・岐阜・三重は低い土地が多く、浸水は他人事ではありません。だからこそ、順番を知っておいてください。
私たち(Lifecare24)がお手伝いできるのは、給湯器・エコキュート・トイレ・排水・配管・ポンプといった水まわり設備の点検と復旧です。床下の乾燥や内装の復旧、保険手続きは専門外なので、正直にお伝えし、適切な相手をご案内します。水まわりで「使えるか不安」「動かない」「臭う・流れが悪い」があれば、無理をせず、電話(050-1725-0822)やLINEでご相談ください。大雨後の逆流や下水臭が続くときは大雨で排水が逆流するときの順番や雨のあとの下水臭の対処もあわせてどうぞ。愛知・岐阜・三重(対応エリア拡大中)で、Lifecare24が水道局指定工事店として、出張・見積0円・追加請求なしで対応します。順番に、一つずつ。必ず立て直せます。
関連ページ:大雨・台風で排水が逆流するときの順番 / 台風・大雨のあと家じゅうが下水くさい / 床下・壁の中の水漏れの見分け方


