追い焚き配管の掃除|お湯に浮くカス・濁りを落とす洗浄手順と月1のコツ

追い焚きのボタンを押したら、白い細かいカスがふわっと浮いてきた。お湯がなんとなく濁って見える。浴槽はちゃんと洗っているのに、どうして——そう思うと、なんだか落ち込んでしまいますよね。でも、大丈夫です。それはお掃除が足りないのではなく、汚れている場所が違うだけなんです。追い焚きのお湯は、浴槽の穴から出ていって、給湯器や風呂釜をぐるっと回って戻ってきます。その通り道である配管の内側には、皮脂や入浴剤の成分が少しずつ膜になってたまっていきます。スポンジも洗剤も届かない場所ですから、浴槽をいくら磨いても取れなくて当然なんです。この記事は、追い焚き付きのお風呂を使っていて「配管の中って、どう掃除するの?」と迷っている方のためのもの。やり方は思っているよりずっと簡単で、残り湯と市販の洗浄剤があれば、今夜そのまま始められます。汗をたくさんかいたこの季節は、一年のなかでも配管に汚れがたまりやすい時期。ちょうどいいタイミングです。
・追い焚きで浮くカスの正体は、配管の内側にたまった皮脂汚れ(ぬめりの膜)
・洗い方は「1つ穴」か「2つ穴」かで変わる。まず浴槽の穴を数える
・1つ穴は残り湯に洗浄剤を入れて追い焚きするだけ。2つ穴は入れて・置いて・流すだけ
・実際に手を動かすのは20分ほど。あとは待ち時間
・目安は月1回。残り湯を洗濯に使う家庭は2〜3週に1回
・洗っても濁る・追い焚き自体が効かないときは、汚れでなく設備側のサイン
まず結論|浮いてくるカスは、配管の内側にたまった皮脂汚れです
先に結論をお伝えしますね。追い焚きをしたときに浮いてくる白や黒の細かいカス、そしてなんとなくの濁り。その正体は、浴槽と給湯器(風呂釜)をつなぐ配管の内側にこびりついた皮脂汚れです。ぬるっとした膜状の汚れで、台所の排水口のぬめりと正体はほとんど同じもの。特別なことが起きているわけではありません。
もう少しだけ中身を説明すると、この膜は体から出た皮脂と角質、入浴剤の成分、水に含まれるミネラル分が混ざって管の内壁に付き、そこに細菌が住みついてできています。温かく、湿っていて、栄養がある。汚れにとっては居心地のいい場所なんです。ある程度の厚さになると、追い焚きの水流に押されてちぎれた膜が湯船に出てくる——これが、あの浮いてくるカスの正体です。
ここが分かると、気持ちがすこし楽になると思います。浴槽をどれだけ磨いても取れないのは、当たり前なんです。だって、汚れているのはスポンジの届かない管の中ですから。お掃除が足りないわけでも、家族の使い方が悪いわけでもありません。きれい好きなお宅でも、追い焚きを使っていれば同じように汚れます。
そして、もう一つ良いお知らせがあります。この汚れは、専用の洗浄剤を入れて追い焚きのボタンを押すだけで、かなりの部分が落ちます。分解も工具も要りません。必要なのは、残り湯と、ドラッグストアで数百円の風呂釜用洗浄剤と、少しの待ち時間だけ。手を動かす時間は、ぜんぶ合わせても20分ほどです。
ただし一つだけ、先に確かめてほしいことがあります。それが「うちは1つ穴か、2つ穴か」。ここを取り違えると洗浄剤の種類も入れ方も変わってしまうので、順番に見ていきましょう。
追い焚きのお湯って、どこを通って戻ってくるの?
お湯がどこを旅しているかが分かると、汚れる場所にも納得がいきます。
浴槽の側面に、丸いカバーのついた穴がありますよね。あれが循環口(じゅんかんこう)です。追い焚きのスイッチを押すと、ぬるくなったお湯がこの穴から吸い込まれ、壁の向こうの給湯器(または浴室内の風呂釜)まで運ばれます。そこで温め直されて、また同じ穴から浴槽に戻ってくる。この行ったり来たりを繰り返して、お湯の温度を上げているんです。
つまり追い焚きをするたびに、体を洗ったあとの皮脂や垢を含んだお湯が、配管の中を何往復もしているということ。湯を張って浸かるだけのお風呂と、追い焚きするお風呂で、配管の汚れ方がまったく違うのはこのためです。しかも配管は目に見えませんから、何年も気づかないまま、というお宅も珍しくありません。
もう一つ、見落とされがちなことがあります。追い焚きを止めても、配管の中のお湯は抜けきらないということ。管の中には水が残ったままで、翌日また温められます。汚れが育つのは、じつはこの「使っていない時間」なんです。だから、入浴のたびに浴槽を洗っていても、配管の中だけは別のペースで汚れていきます。
わが家でも、住みはじめて数年たったころに初めて洗浄剤を使って、出てきた黒い塊にぎょっとしたことがあります。あのときは正直、家族には見せられないなと思いました。でも裏を返せば、それだけ落ちたということ。気づいたときが、はじめどきです。
うちは1つ穴?2つ穴?——洗い方はここで変わります
浴槽の側面を見てください。穴(金具)はいくつありますか。ここが最初の分かれ道です。
- 穴が1つだけ=1つ穴タイプ(強制循環)。給湯器のポンプでお湯を送り出して循環させる、いまの主流です。給湯器が屋外の壁にかかっているお宅、マンションのパイプスペースに入っているお宅は、ほとんどがこちら。カバーの中に、上下に分かれた吸い込み口・吐き出し口がまとまっています。
- 穴が上下に2つ=2つ穴タイプ(自然循環)。浴室の中に風呂釜が据えられているお宅に多い形です。下の穴から冷えたお湯が出て、温まって上の穴から戻る。ポンプを使わず、温度差で自然に対流します。
見分けがついたら、洗浄剤を買うときにパッケージの「1つ穴用」「2つ穴用」の表示を必ず合わせてください。中身の形(液体か粉か)も使い方も別物で、置き時間も違います。ここだけは間違えないでほしいところです。売り場では隣どうしに並んでいることが多いので、レジに行く前にもう一度だけ表示を確かめると安心ですよ。
ちなみに循環口のカバーは、回して外すタイプ、ネジ1本で留まっているタイプなど、お宅によってさまざまです。固いのを無理に力ずくで外すと割れてしまい、金具ごとの交換になることがあります。動かないときは深追いしないでくださいね。カバーが外れなくても、配管の洗浄そのものはできますから、安心してください。
もし引っ越したばかり、あるいは中古のお住まいを買ったばかりでしたら、タイプの確認とあわせてまず1回洗っておくことをおすすめします。前に住んでいた方の分がそのまま残っていますから、最初の1回はいちばん効果が見えやすいタイミングです。
洗う前に用意するものと、時間の見取り図
「やろう」と思ったのに、道具が足りなくて中断——これがいちばんもったいないので、先に並べておきますね。
- 風呂釜用の洗浄剤(1つ穴用/2つ穴用を間違えずに)
- ゴム手袋。塩素系はとくに、素手で触らないように
- 使い古しの歯ブラシ。循環口のカバーの網目用
- アク取りの網かひしゃく。浮いてきたカスをすくうと、排水口に流れる量が減ります
- 雑巾かキッチンペーパー。外した部品を置いたり拭いたり
- 2つ穴タイプの方は、下の穴をふさぐ栓(風呂釜の付属品、なければ市販品)
時間の見取り図はこんな感じです。数字だけ見ると長く感じますが、ほとんどが「置いておくだけ」の時間です。
| 工程 | かかる時間 | 手を動かすか |
|---|---|---|
| 準備・洗浄剤を入れる | 約5分 | 動かす |
| 追い焚き(1つ穴) | 約10分 | 待つだけ |
| 放置(汚れをゆるめる) | 30分〜3時間・製品による | 待つだけ |
| 排水・浴槽を洗う | 約10分 | 動かす |
| すすぎの追い焚き・排水 | 約10分 | ほぼ待つだけ |
おすすめは、家族全員がお風呂から上がった夜に洗浄剤を入れて、そのまま寝てしまうやり方。翌朝、排水してすすげば終わりです。休日の午前中でもいいですね。「今日は時間がないから」と先送りにするより、置き時間を睡眠に重ねてしまうほうが、ずっと続きます。
【1つ穴タイプ】残り湯のままできる、いちばんラクな手順
それでは1つ穴タイプの手順です。入浴後の残り湯をそのまま使えますので、わざわざお湯を張り直す必要はありません。
- お湯の量を確かめる。循環口より5〜10cmほど上までお湯があるか見てください。少なければ足します。ここが足りないと循環のときに空気を吸ってしまい、洗浄剤が配管まで回りません。
- 洗浄剤を入れる。1つ穴用の洗浄剤を、表示された分量だけ浴槽に入れます。多く入れても効きは変わりません。
- 追い焚きする。製品の指示どおりの温度・時間で追い焚きします(多くは40〜50℃前後で数分〜十数分)。給湯器の設定温度を必要以上に上げる必要はありません。
- そのまま置く。追い焚きが終わったら、指定された時間(30分〜数時間の製品が多いです)置きます。この待ち時間が、こびりついた膜をゆるめてくれます。ここを短くすると効果が落ちますので、待つのも作業のうちと思ってくださいね。
- お湯を抜いて、浴槽を洗う。浮いてきたカスは、抜く前に網ですくうか、抜いたあとにシャワーで流します。浴槽のふちに白い線が残ることがあるので、いつものスポンジでひと拭きしておきましょう。
- すすぎの追い焚きをする。きれいな水を循環口の上まで張って、もう一度追い焚きしてから排水します。ここを省くと、ゆるんだ汚れと洗浄剤の成分が配管に残ってしまいます。
途中で泡がもこもこ出てくる製品もありますが、あわてなくて大丈夫。指示された量を守っていれば、あふれることはまずありません。浮いてくるものの量に驚くかもしれませんが、それは今まで配管の中にあったものが出てきているだけ。むしろ、うまくいっている合図です。
ひとつだけお願いがあります。洗浄中とすすぎが終わるまで、そのお湯には入らないでください。ご家族に「今夜はお風呂の掃除中だから入らないでね」と一声かけておくと安心です。わが家では、脱衣所の電気のスイッチに付箋を貼っておくのが定番になりました。
【2つ穴タイプ】入れて、置いて、流す。3ステップの手順
2つ穴タイプは追い焚きのボタンを使わず、洗浄液を配管にためて放置するやり方で洗います。
- 下の穴をふさぐ。風呂釜に専用の栓が付属していることが多いです。見当たらなければ、市販の風呂釜用の栓を用意してください。タオルなどで代用すると、途中で外れて水が抜けてしまいます。
- 上の穴の5cmほど上まで、水またはぬるま湯を張る。上の穴が完全に浸かっている状態にします。
- 2つ穴用の洗浄剤を入れて置く。指定時間(2〜3時間、または一晩)そのままにします。
- 下の栓を抜いて流す。汚れを含んだ水が出てきます。
- 穴の中をシャワーですすぐ。上下それぞれの穴に数分ずつシャワーを当てて、内部に残った汚れを押し出します。すすぎ水が澄んでくるまでが目安です。
2つ穴タイプは、1つ穴に比べて配管が短く、手が届きやすいのが利点です。上の穴に指やブラシが入るなら、届く範囲のぬめりを軽くこすっておくと仕上がりが違います。ただし、風呂釜の内部までブラシを突っ込むのはやめてください。部品を傷つけると、そこから水が漏れる原因になります。
もうひとつ、2つ穴タイプで気をつけたいのがガスの元栓と点火まわりです。浴室内に風呂釜がある形ですから、洗浄中に水がかかりやすい場所でもあります。シャワーで流すときは、穴の中に向けて当てて、操作パネルや点火部分をびしょ濡れにしないようにしてくださいね。
なお、2つ穴の風呂釜は年数の経った設備であることが多いものです。洗っても改善しない、追い焚きに前より時間がかかる、といった場合は掃除の問題ではなく、寿命が近いサインのこともあります。
循環口のカバーは、外して洗えます
忘れられがちなのが、循環口についているカバー(フィルター)です。髪の毛や皮脂が最初にひっかかるのがここ。目詰まりしていると追い焚きの効きも落ちますし、せっかく配管を洗っても、入口が汚れたままではもったいないですよね。
外し方は主に2通りで、反時計回りにくるっと回すタイプと、ネジを1本外すタイプです。取扱説明書が手元になければ、「軽く回してみて動くか」だけ試してみてください。びくともしないなら、そのままで構いません。経年でツメが硬くなっていることがあり、力任せに引っぱると割れてしまいます。
外せたら、使い古しの歯ブラシで網目のぬめりをやさしく落として、水でよくすすいで元に戻します。このとき戻し忘れが意外と多いので、洗ったらその場ですぐ取り付けるのがおすすめです。カバーが無いまま使うと、髪の毛がそのまま配管へ吸い込まれてしまいます。
ついでに、給湯器のリモコンも一度見てみてください。最近の機種には、入浴後に配管へきれいな水を通す「配管クリーン」「自動洗浄」といった機能がついていることがあります。設定でオフになっていることもあるので、あるならオンにしておくと、汚れのたまり方がゆるやかになりますよ。月1回の洗浄の代わりにはなりませんが、間を持たせてくれる心強い機能です。
わが家では、洗浄剤を入れて待っている間にカバーを洗う、という順番にしています。待ち時間が有効に使えて、付け忘れも防げます。
洗浄剤はどれを選べばいい?(塩素系と酸素系の違い)
市販の風呂釜洗浄剤は、大きく2種類です。まず違いを整理しますね。
| タイプ | 特徴 | 向いている汚れ |
|---|---|---|
| 塩素系(液体が多い) | 除菌の力が強く、においにも効きやすい。刺激臭がある | ぬめり・雑菌・においが気になるとき |
| 酸素系(粉末が多い) | 発泡の力で汚れを浮かせる。においが穏やか | こびりついた湯あか・皮脂汚れ |
どちらが正解ということはありません。大切なのは、自宅のタイプ(1つ穴/2つ穴)に合った表示の製品を選ぶこと、そして絶対に混ぜないことです。とくに塩素系と酸性タイプの洗剤を一緒に使うと有毒なガスが発生します。「効きが足りない気がするから、もう一種類足す」は、いちばんやってはいけない使い方です。同じ日に続けて使うのも避けてください。
使うときは、浴室の窓を開けるか換気扇を回しておきましょう。とくに塩素系はにおいがこもりやすく、小さなお子さんやペットがいるお宅では気になることがあります。ゴム手袋も忘れずに。
「重曹や酸素系漂白剤で代用できる」という方法を見かけることもありますが、給湯器メーカーが想定していない使い方になる場合があります。迷ったら専用品を選ぶのが確実です。数百円を惜しんで機械を傷めてしまっては、もったいないですから。重曹とクエン酸の安全な使いどころは重曹とクエン酸で排水口を掃除する方法にまとめています。
それともう一つ。ご自宅の給湯器の取扱説明書に、洗浄剤についての記載がないかだけ確認しておくと安心です。機種によっては使える洗浄剤の種類が指定されていたり、逆に「使用しないでください」と書かれていることがあります。とくにエコキュートなどの貯湯式は機種ごとの注意が多いので、エコキュートのトラブルと見方もあわせて確認してみてください。
どのくらいの頻度でやればいいの?暮らし方別の目安
「何か月に1回やればいいですか」——これは本当によく聞かれます。暮らし方で変わりますので、目安を置いておきますね。
| 暮らし方 | 洗浄の目安 |
|---|---|
| 2人暮らし・追い焚きは時々 | 2〜3か月に1回 |
| 家族3〜4人・ほぼ毎日追い焚き | 月1回 |
| 残り湯を洗濯に使っている | 2〜3週に1回 |
| 入浴剤を毎日使う | 月1回(にごり湯タイプはこまめに) |
| 小さなお子さん・ご高齢の方がいる | 月1回(衛生面を優先して) |
| 引っ越し・中古住宅の購入直後 | まず1回。そのあと上の目安へ |
季節でも変わります。汗と皮脂の量が増える夏から夏の終わりは、一年でいちばん配管に負担がかかる時期。逆に冬は、追い焚きの回数そのものが増えます。どちらにしても、暑さが落ち着くこの時期に一度リセットしておくと、そのあとが気持ちよく過ごせます。
とはいえ、カレンダーどおりにできる月ばかりではありませんよね。わたしは「月初の週末」とだけ決めて、できなかった月は次の週末にずらしています。正確な周期より、思い出せる仕組みのほうが続きます。完璧を目指さなくて大丈夫です。洗浄剤を1箱多めに買って洗面台の下に置いておくと、「買いに行くのが面倒」で止まることもなくなります。
目に見えるサインもあります。追い焚きするとカスが浮く、湯船のふちがざらつく、お湯が前より早くぬるくなる気がする、循環口の網目が黒ずんでいる。どれか一つでも当てはまったら、次の周期を待たずに洗ってしまってください。汚れは、待っても減りませんから。
入浴剤と残り湯——汚れ方を決めているのは、じつはここ
配管の汚れ方を決めているのは、掃除の回数よりも毎日の使い方だったりします。ここを少し変えるだけで、次の洗浄がぐんとラクになりますよ。
まず入浴剤。パッケージの裏に「追い焚き機能に使えます/使えません」といった表示があるので、一度見てみてください。にごり湯タイプ、硫黄を含むもの、とろみのあるもの、粒が残るバスソルトなどは、配管や給湯器に負担がかかるとして使用を控えるよう書かれている製品があります。香りや色を楽しむものですから、我慢しなくて大丈夫。選ぶときにひと目だけ確認する、それで十分です。どうしても使いたいものが「追い焚き不可」だった日は、その日だけ追い焚きを使わない、という手もあります。
次に残り湯。洗濯に使うのは節水になっていいことですが、翌日まで張ったままにして、追い焚きで温め直す使い方は、配管の中の汚れが育ちやすくなります。洗濯に使うぶんだけ残して、入浴が終わったら保温・追い焚きは切る。これだけでも進み方が変わります。残り湯を洗濯に使うときは、すすぎだけは水道水にしておくと、洗濯物のにおい残りも防げますよ。
あとは、湯船に入る前のかけ湯。お子さんには「お湯に入る前にシャワーで流そうね」と声をかける。地味ですが、配管に入っていく皮脂の量そのものが減るので、いちばん効きます。家族みんなの習慣にしてしまえば、掃除する人だけの負担になりません。うちでは、最後に入った人が浴槽のふたを閉めてから保温を切る、というところまでを役割にしています。
やってはいけないこと(わが家の失敗もふくめて)
最後に、やらないほうがいいことをまとめておきますね。よかれと思ってやってしまいがちなものばかりです。
- 塩素系と酸性の洗剤を一緒に使う。有毒なガスが出ます。同じ日に続けて使うのも避けてください。
- 熱湯を注ぐ。配管やパッキンを傷めます。汚れは温度でなく、洗浄剤と時間で落とすものだと考えてください。
- 洗浄剤を規定量より多く入れる。よく落ちるわけではなく、すすぎ切れずに残るだけです。
- すすぎを省く。これはわが家の失敗です。時間がなくて排水だけで済ませたら、次の入浴でぬるっとした感触が残りました。すすぎの追い焚きまでで一つの作業だと思ってください。
- カバー(フィルター)を付け忘れる。髪の毛が直接配管へ入り、詰まりの原因になります。
- 循環口の奥に、針金やブラシを突っ込む。内部の部品を傷つけると水漏れにつながります。手が届かない場所は、道具ではなく洗浄剤に任せてください。
- 洗浄中のお湯に入る・洗浄水を洗濯に使う。もったいない気がしても、これは流してしまってください。
強くやるほど、たくさん入れるほど良い——というものではないんです。決められた量を、決められた時間おく。それがいちばん確実で、いちばん安全です。
洗ったのに、まだ黒いカスが出てくるときは
1回で汚れが取り切れないことはよくあります。とくに何年も洗っていなかった配管は、剥がれかけた膜が少しずつ出てくるので、1週間おきに2〜3回繰り返すと落ち着いてくることが多いです。「3回やってみる」と最初に決めてしまうと、途中で不安にならずに済みますよ。2回目、3回目と出てくる量が減っていれば、順調に進んでいる証拠です。
それでも変わらないとき、次のような症状があるなら、汚れではなく設備そのものの話かもしれません。
- 追い焚きしてもお湯が温まらない・前より時間がかかる/給湯器や風呂釜側の不調が考えられます。お風呂のお湯がたまらない・追い炊きできないときの原因もあわせてどうぞ。
- 循環口のまわりや浴槽の下から、水がにじむ/循環金具のパッキン劣化や、配管の接続部からの漏れが疑われます。床が濡れる場所を写真に撮っておくと、見てもらうときに話が早いです。
- 赤茶色い水が混じる/配管の内側でサビが進んでいることがあります。蛇口から赤い水・濁った水が出るときの原因もご覧ください。
- 給湯器がエラー表示を出す・異音がする/これは掃除では解決しません。給湯器から異音がするときの原因で音の種類を確認してみてください。
- 湯船のお湯が、いつまでも生ぐさい/配管ではなく、排水側や浴室の別の場所が原因のこともあります。
ここまで来たら、無理にご自分で何とかしようとしなくて大丈夫です。原因の切り分けだけプロに見てもらったほうが、結果的に早く、費用も少なく収まることのほうが多いですから。「掃除でどうにかなるものかどうか」を知りたい、という聞き方でまったく構いません。
自分でここまで/頼んだほうがいいライン(費用の目安つき)
どこまで自分でやって、どこから頼むか。迷ったら、いまの状態をこの表に当てはめてみてください。
| いまの状態 | まず自分で | 頼んだほうがいい目安 |
|---|---|---|
| 追い焚きで細かいカスが浮く | 洗浄剤で1回洗う | 3回洗っても量が減らない |
| 何年も洗ったことがない | 1週間おきに2〜3回 | 汚れが多すぎて不安なとき |
| 循環口のカバーが外れない | そのまま洗浄だけ行う | 割れている・ぐらついている |
| お湯が温まらない・時間がかかる | —(掃除の問題ではありません) | 早めに点検を |
| 循環口まわりから水がにじむ | —(触らずに) | すぐ相談を |
| 給湯器のエラー・異音 | 表示番号を控える | すぐ相談を |
ライフケア24は愛知・岐阜・三重の水道局指定工事店です。出張・お見積りは0円、作業前に必ず総額をご提示し、あとから追加請求はありません。「配管の汚れなのか、給湯器の不調なのか分からない」というご相談からで大丈夫ですよ。
| 作業内容 | 料金の目安(税込) | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 基本料金 | ¥2,200〜 | - |
| 循環金具まわり・接続部の水漏れ修理 | ¥5,500〜 | 約20〜60分 |
| 給湯器・風呂釜の点検、本体交換 | 現地見積 | 状況による |
お電話は050-1725-0822(24時間・通話無料)。LINEで循環口や給湯器の写真を送っていただく形でも、状態を見て目安をお伝えできます。写真は、循環口まわりと、給湯器の型番シールの2枚があると話が早いです。料金の全体像は水道修理の料金相場まとめもどうぞ。
よくあるご質問
Q. 追い焚き配管の掃除をしないと、どうなりますか?
すぐに壊れるものではありません。ただ、配管内のぬめりが厚くなるとカスが浮きやすくなり、においの原因にもなります。衛生の面でも、温かいお湯が長くとどまる場所ですから、定期的にリセットしておくほうが安心です。汚れが厚くなるほど落とすのに回数がかかるので、こまめなほうが結局ラクですよ。
Q. 洗浄剤を入れて追い焚きすると、給湯器が傷みませんか?
風呂釜・追い焚き配管用として売られている製品を、表示どおりの量・温度・時間で使うぶんには問題ありません。気をつけたいのは、用途の違う洗剤で代用すること、量を増やすこと、熱湯を使うこと。この3つを避けていただければ大丈夫です。機種ごとの指定がある場合は、取扱説明書の記載が優先です。
Q. 賃貸ですが、自分でやっていいですか?
市販の洗浄剤を使う範囲の掃除は、日常のお手入れとしてご自身で行って問題ありません。一方で、水漏れ・エラー表示・追い焚きが効かないといった設備の不具合は、管理会社や大家さんに連絡してください。費用の負担の分かれ方は賃貸の水漏れ・つまりの費用負担にまとめています。
Q. 自動保温(長時間おいておく機能)を使っています。頻度は変わりますか?
はい、お湯が長く循環するぶん汚れやすくなるので、こまめな洗浄をおすすめします。月1回を基本に、カスが気になったら早めに1回はさむ、くらいの感覚で十分です。使わない時間帯は保温を切るだけでも、負担はずいぶん減ります。
Q. 追い焚きを使わず、毎回お湯を張り替えていれば掃除は不要ですか?
追い焚きを一切使っていなければ汚れの進みはゆるやかですが、配管に残った水は完全には抜けません。半年に1回ほど、思い出したときに洗っておくと安心です。とくに、しばらく使っていなかった追い焚きを久しぶりに動かすときは、先に洗浄しておくのがおすすめです。
Q. 黒いカスが浮いたお湯に、家族が入ってしまいました。
心配になりますよね。健康な方が短時間つかった程度で、慌てるような話ではありません。気になるようでしたら、そのお湯は流して、シャワーで体を流しておけば十分です。そのうえで、次の週末にでも洗浄をしてあげてください。肌の弱いお子さんがいるお宅は、洗浄をひと足先に済ませておくと安心です。
Q. 洗浄したあとの水は、そのまま流して大丈夫ですか?
浴槽の排水口からそのまま流して構いません。ただし、剥がれた汚れが排水側にたまることがあるので、洗浄のあとは排水口のヘアキャッチャーも一度のぞいてみてください。臭いが気になるときはお風呂の排水溝の臭いを消す方法もどうぞ。
Q. 洗浄業者に頼むと、自分でやるより落ちますか?
専用の機材で循環させる洗浄は、たしかに手が届かない部分まで働きかけられます。ただ、市販品での洗浄を数回きちんと繰り返せば、家庭のお風呂では十分なことがほとんどです。まずご自身で2〜3回試して、それでも改善しないときに相談する——この順番が、お金の面でも納得しやすいと思います。
まとめ|月1回のリズムで、湯船を「安心して入れる場所」に
追い焚きのお湯に浮くカスや濁りは、お掃除不足のせいではありません。スポンジの届かない配管の内側に皮脂の膜がたまっているだけ。だから、落とし方も磨くことではなく、洗浄剤と時間に任せることになります。
やることは3つだけです。①浴槽の穴を数えて1つ穴か2つ穴かを確かめる、②合った洗浄剤を規定量入れて、置いて、すすぐ、③月1回のリズムと、入浴後に保温を切る習慣で汚れを育てない。初めての1回は驚くものが出てくるかもしれませんが、2回、3回と続けるうちに、出てくる量は必ず減っていきます。
そして、洗っても濁る・追い焚きが効かない・循環口から水がにじむ。この3つに当てはまったら、そこから先は掃除の領域ではありません。無理をせず、頼ってしまってください。原因を見てもらうだけでも、気持ちがずいぶん軽くなります。
お風呂は、一日の終わりに体をゆるめる場所。その湯船に、なにも気にせず肩まで浸かれることのほうが、ずっと大事です。今日はまず、お風呂に入るついでに循環口を見て、穴がいくつあるかだけ数えてみてくださいね。そこから始めれば大丈夫です。
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